2016年06月23日

現物出資の「現物」って?現物出資の内容について

会社の資本金を増やす(増資する)には、お金(金銭)以外にもモノを出資することができます。

これを「現物出資」と言います。

現物出資ができるモノとは、物体の「物」以外にもソフトウェアなどの無体財産も該当します。しかし、株式会社では「労務」や「信用」は現物出資することはできません。

「貸借対照表に資産として計上できるもの」が現物出資できるとされていますが、簡単に言えば「金銭価値のある財産」であれば可能です。

<現物出資される代表的な物>




  • パソコン

  • FAX、コピー機器

  • スキャナー、プリンター、複合機

  • ホームページ、WEBサイト

  • 事務用机、椅子、書庫、備品

  • 商品在庫

  • 自動車、バイク

  • 土地、建物などの不動産

  • 有価証券

  • 債権

  • 営業ノウハウ etc



現物出資する際の評価額は、当たり前ですが購入時の価格ではなく、出資する時点での時価です。

そのため、現物出資する価額が正当であるかを判断するため、原則、裁判所の選任した検査役による調査を受けなければなりません。この調査は、時間はもちろん費用もかかり、会社にとって大きな負担となります。

このような事から検査役の調査にかえて、弁護士、公認会計士、税理士からの評価証明があれば別途検査役の調査を行うことなく現物出資ができるとされています。

また、「現物出資する財産の総額が500万円以下」であれば、検査役の調査や弁護士等の証明も必要なく、出資できるという規定が設けられています。

出資者が現物出資をすることで所有権が会社に移転しますので、不動産や自動車等の場合は、出資後に名義を変更する事も必要です。

車の場合は取得税、不動産の場合は登録免許税や所得税、固定資産税がかかる等、会社・出資者に税金負担が発生する場合がありますので、安易に出資するのはお勧めできません。

現物出資して増資する場合、パソコンやプリンター、ホームページ等、総額を500万円以下に抑えて増資を行うことが一般的になっています。
posted by zoushi at 17:17 | 増資手続きの概要 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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